東の旅伊勢参りの連作と、「発端」の収録資料
共通解説・あらすじ
「東の旅」は、喜六と清八の伊勢参りを軸に、道中の噺をつなぐ上方落語です。ここでは連作を紹介する書籍の公開情報を手掛かりに全体を見渡し、入口に当たる「発端」を別に紹介します。連作全体と、ひとつの口演が扱う範囲を分けて読めるようにしました。(桂文我の書籍を紹介するパンローリング公式ページ)
往路・復路を順に読む
往路13ページ・復路9ページ。発端から宿屋仇まで、掲載順に読めます。各項目から演者別の欄へも進めます。
四代目桂文我版の書籍の公開目次に沿った一覧です。22の掲載ページを結んでいます。「東の旅」の全口演に共通する固定順序や、同じ人物が同じ筋で続くことを確定した一覧ではありません。(出版社の公開目次)
往路:発端から宮巡りへ
復路:桑名船から宿屋仇へ
「東の旅」は全体解説と「発端」の入口です。「宿屋町~こぶ弁慶」は「こぶ弁慶」のページへ、「三十石」の上下は「三十石夢の通い路」の1ページへまとめています。書籍の項目、CDの収録分割、掲載ページの数は区別します。
連作全体と「発端」は、扱う範囲が違う
出版社の紹介では、大坂から奈良を経て伊勢へ向かい、近江・京都を回って帰る道中が示されています。『伊勢参宮神賑』は、その道すがらの独立した噺をまとめて呼ぶ名として説明されています。(同公式紹介)
「発端」は、その全体をひとつのサゲへ縮めた話として扱うより、これから始まる道中への入口として見ると位置付けを追いやすくなります。これは、同書の目次で「発端」が往路の最初に置かれていることと、下記の演芸場の解説を踏まえた本稿の読みです。
参照した本の構成例を開閉する連作の区分と演目名の例です。各話のあらすじ・結末は掲載していません。
「発端」は、見台の音と語りにも注目
横浜にぎわい座の演芸Q&Aは、見台をたたきながら語る入込噺を説明し、「東の旅」の「発端」をその代表として挙げています。語りのリズムや声量を身につける修業との関係も記しています。(横浜にぎわい座「落語」Q19)
演者別の収録資料
演者別
月亭秀都
確認できた特徴・口演差
この資料の参照範囲は上記のとおりです。口演全編の比較は未実施で、ほかの演者と違う台詞・仕草・サゲを確定していません。
参照資料上の演者名を案内しています。正規の収録資料との対応や、口演の具体的な特徴は未確認です。
出典と参照範囲
- パンローリング『上方落語「東の旅」通し口演 伊勢参宮神賑』
著者:桂文我。2020年12月刊、ISBN 978-4-7759-4243-7。公式紹介・目次・著者紹介をブラウザーで実読。書籍本文は未読です。2014年青蛙房版の加筆修正版との説明があります。
- 横浜にぎわい座「演芸Q&A【落語】」
Q19の入込噺と「発端」の説明を確認。稽古上の役割の紹介に使用し、全一門の初稽古の演目を決める根拠にはしません。
