浮かれの尼買い道中の三人が、宿でもひと騒ぎ
共通解説・あらすじ
「三人旅」で宿へ着いた三人。その夜、隣室の侍の様子を見た一人が、自分たちも夜の相手を頼もうと言い出します。宿の番頭が持ちかけるのは、暗がりの中で相手を決める方法でした。ここで紹介する筋は、五郎を参照演者とする通しの編集資料の後半を要約したものです。(「上方落語メモ」その351)
暗がりの相談と、侍のまね
三人は隣室の侍に刺激され、番頭へ相談します。番頭は一人の女性と二人の尼なら呼べると話し、不公平が出ないよう灯りを消して迎えることを提案。三人はその段取りを受け入れます。翌朝の見込み違いと、侍の気取った物言いをまねる場面が結末へつながります。(通し資料の宿の場面を要約)
大人向けの題材を含む噺です。ここに出る尼・比丘尼は物語の登場人物として記し、この資料だけで実際の尼僧一般や歴史上の職業を説明するものではありません。
題名と収録の単位
文我の作品紹介は「三人旅」から続く噺と説明し、東京では「おしくら」とも呼ぶと記しています。ただし東京版の本文やサゲを照合したわけではありません。CD上巻は「三人旅」約29分と「尼買い」約20分を別項目にし、別商品の猫間川寄席ライブは「浮かれの尼買い」31分表示です。同じ録音とは確認できていません。(発行者による作品情報/公式CD目録)
結末・サゲを開閉する通しの編集資料にある結末に触れます。
まねた贈り物が、相手に合わない
翌朝、三人とも相手は尼だったと分かります。一人は侍の心付けの渡し方をまね、簪、次には髪につける油を買うよう勧めますが、相手に合いません。最後は仏前の灯りに話を移して落とします。編集メモは「お灯明」をサゲに採っています。(同メモの末尾を要約)
「三人旅」の宿入りから続く
文我の発行者情報は前の「三人旅」とのつながりを明記。書籍の公開目次も「鯉津栄之助」→「三人旅」→「浮かれの尼買い」と並びます。一方、五郎を参照するメモは道中から宿の結末までを「三人旅浮之尼買」として通しています。演目の切れ目は資料により異なるため、すべての口演を同じ順序・構成とはしていません。(発行者情報/出版社の目次/通しの編集資料)
当サイトの「三人旅」は主に道中と宿入り、こちらは宿の後半を扱います。本文を一律に接合したものではありません。
演者別の収録資料
収録表示と実際の比較聴取を分けて記録しています。
演者別
露の五郎兵衛(二代目)
五郎名義の資料を、既に確認した二代目の旧名として案内します。現在の代数と区別します。(上方落語協会・二代目紹介)
確認できた特徴・口演差
口演全編を照合していないため、具体的な違いは確定していません。
演者別
桂文我(四代目)
公式の収録情報を二つに分ける
CD上巻は第11項目「尼買い」約20分。猫間川寄席ライブ「浮かれの尼買い」は2019年7月11日発売、31分表示、発行者パンローリングです。後者のプロフィールは四代目と明記しています。商品や尺が違うだけで、マクラや省略箇所の違いを推定しません。(CD目録/猫間川寄席ライブの公式販売情報)
確認できた特徴・口演差
口演全編を照合していないため、具体的な違いは確定していません。
出典と参照範囲
- Apple Books・発行者による作品情報
三人旅から続く説明、東京での別題、四代目、発売日・発行者・31分表示を実読。十返舎一九の作品との関係は紹介文でも推測であり、採用原典・成立順の確証にしない。音源全編未聴。
- でじじ・桂文我CD上巻
前工程で実読した第10項目三人旅約29分、第11項目尼買い約20分の区分を再利用。ダイジェスト内の当該区間は未特定。
- でじじ・桂文我著書
前工程で実読した公開目次を参照。書籍本文未読。
- 「上方落語メモ」第8集その351
今回、宿の後半とサゲ・参照音源・加除改訂注意を実読。公開2004年10月17日、更新2022年10月16日。個人の編集二次資料。原録音未聴。
- 上方落語協会・露の五郎兵衛(二代目)
前工程で確認した代数・旧名の識別に使用。
