落語を聴く・読む / 古今亭志ん生(五代目)・柳家小さん(五代目)
まんじゅうこわい (饅頭怖い・饅頭恐い)
怖がっているはずなのに、饅頭が減っていく。
仲間が集まって、苦手なものを言い合います。一人だけ、蛇も化け物も平気だと強がる男がいました。ところが「饅頭が怖い」と打ち明けた途端、具合が悪くなってしまいます。からかってやろうと饅頭を買い集めた仲間たちは、思いがけない光景を見ることになります。
ライターズラボから移行中です。志ん生・小さんの元2記事を保全し、あらすじと聴きどころ、演者別の動画・音源をまとめています。移行について
「まんじゅうこわい」を聴く
五代目古今亭志ん生:元記事の動画
「5代目古今亭志ん生『饅頭こわい』-rakugo-」。投稿者はTKP .shirokuro、2018年11月3日公開、約15分11秒。元記事335に掲載されていた動画です。2026年10月27日に短時間の再生を確認しました。
五代目柳家小さん:元記事の動画
「小さん 饅頭怖い」。投稿者は竹庵藪井、2013年1月19日公開、約19分35秒。元記事23325に掲載されていた動画です。2026年10月27日に短時間の再生を確認しました。
動画の公開日と口演・録音日は別です。2本の録音日、CDとの同一録音、投稿者の許諾関係は確認できていません。動画・音声ファイルの複製はせず、掲載元のプレーヤーで案内します。
あらすじ ~怖いものの話から始まるいたずら
元記事335に残る筋を、台詞の連続ではなく場面ごとにまとめ直しました。小さんの元記事は短い演目紹介だったため、共通の物語をこの欄で補っています。人の呼び名、怖いものや饅頭の種類、細かなやり取りは口演によって変わります。
何も怖くないと言い張る男
若者たちが集まり、蛇、蜘蛛、化け物など、それぞれの苦手なものを話しています。一人だけ黙っている男に尋ねると、自分には怖いものなどないと言います。蛇なら頭に巻けば涼しい。ほかの者が嫌がる生き物も、何かの役に立てればよい。そんな調子で、仲間の恐れを次々に笑い飛ばします。
みんなが本気で苦手なものを話しているのに、男だけは余裕たっぷりです。その態度が、後のいたずらにつながります。
たった一つの弱点は饅頭
ところが男は、ふいに口をつぐみます。怖いものを一つ思い出したと言うのです。問い詰められて答えたのは、店で売っている饅頭でした。
生き物ならともかく、饅頭がどうして怖いのか。仲間が不思議がる間にも、男は思い出しただけで気分が悪いと言い出します。隣の部屋に布団を敷いてもらい、顔を覆って横になります。
仲間が饅頭を買い集める
さっきまでの強がりが面白くなかった仲間たちは、この弱点を使ってからかおうと相談します。あれこれ種類の違う饅頭を買ってきて、寝ている男の枕元へ運びます。饅頭そのものに仕掛けはありません。男が怖がるのを、隣から見物しようといういたずらです。
叫び声の合間に起きていること
目を覚ました男は、大量の饅頭を見て悲鳴を上げます。仲間は狙いどおりだと大喜び。しかし、男の様子がどうもおかしい。「怖い」と声を上げながら、饅頭を次々に口へ運んでいるのです。
怯えさせているつもりの仲間と、食べ進めている男。同じ声を聞きながら、両者が考えていることが違っていたと分かります。
サゲと聴きどころを開くここから結末に触れます。
次に怖いのは、お茶
だまされたと気づいた仲間が、本当は何が怖いのかと問い直します。男は今度はお茶が怖いと答えます。饅頭を食べた後に欲しくなる飲み物まで、同じ手で頼んでしまうサゲです。
「怖い」の中身が、途中で「欲しい」へと裏返ります。最後の一言は、その仕掛けを仲間に見破られた後にも続ける図々しさを見せています。元記事の結びは「おいしいお茶が恐い」。湯の熱さや茶の濃さなどの言い回しまで、すべての口演で同じとはしません。
先にサゲを知っていても楽しめる所
最初の強がりから、饅頭の話だけ急に声色が変わる所を聴いてみてください。どこまでが本気に見え、どこから芝居に見えるか。その切り替わりで、仲間が信じてしまう理由も変わって感じられます。
もう一つは、食べるしぐさです。声では怖がり、手と口では饅頭を受け入れる。その食い違いを、間や息継ぎ、仲間の反応でどう伝えるかが聴きどころになります。これは筋に基づく鑑賞の手がかりで、2本の口演全編を比較し終えた評価ではありません。
「まんじゅうこわい」の収録CD・音源資料
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小さん:名演集7「うどんや/不動坊火焔/饅頭こわい」
五代目柳家小さんのCD1枚。ポニーキャニオン、品番PCCG-753、JAN4988013066748。Amazon商品番号B000DZJL8Y。3席を収録し、「饅頭こわい」は販売書誌で17分59秒と案内されています。
商品名・CD・枚数・JANを照合しました。現在の価格、在庫、新品/中古、送料はリンク先でご確認ください。上の約19分35秒の動画と同じ録音とは確認していません。
志ん生:落語一席シリーズ「饅頭恐い」
日本コロムビアの公式作品情報では、2009年12月23日発売、品番COCF-16331。1956年9月2日のNHKラジオ音源、14分31秒と記載されています。
これは志ん生の録音を探すための資料案内です。Amazonで見つかった同名の中古出品は商品情報の照合が十分でなかったため、別商品のリンクをこのCDの購入先として載せていません。収録音源の試聴や、元動画との同一性は未確認です。
落語を楽しむ道具
扇子や手ぬぐいは、落語のしぐさに親しみたい方が手元で試すときにも使えます。選ぶ際は大きさや枚数を商品ページでご確認ください。
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京扇堂の高座扇 2183
白い無地の高座扇。扇子を使う所作に関心がある方へ。
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5枚セットの商品です。舞台の小道具や普段使いの手ぬぐいを探す際の候補です。
Amazonで商品を見る出典と確認した範囲
- ライターズラボの志ん生の記事335と小さんの記事23325。編集原文・記事設定・公開本文・画像・分類・コメントを保全し、動画中心だった小さんの記事にも共通の筋を補いました。
- 日本コロムビア:COCF-16331。演目表記・発売日・録音日と放送局・収録時間の根拠です。
- 小さんのCDはAmazon商品情報と販売書誌の曲目で商品名・メーカー・JAN・CD1枚・収録演目を照合しました。購入案内は上のAmazonアソシエイトリンクです。
- YouTube2本は元記事と同じID、表示題名・投稿者・公開日・短時間再生を確認。小さんの自動字幕でも饅頭や茶の場面を点検しましたが、誤変換があるため正確な台詞として採録していません。
確認日:2026年10月27日。元記事にある前座噺・各演者の十八番・上方での継承関係は、この確認では具体的典拠を十分照合できていないため断定していません。全編の音声聴取、2口演の細部比較、動画の録音日・CD同一録音、投稿者の許諾関係は未確認です。
文責:落語チャンネル編集部。元記事の筋をもとに、演目別の案内と鑑賞の手がかりを整理しました。
