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落語を聴く・読む / 桂文楽(八代目)・柳家小三治(十代目)

かんしゃく (癇癪)

家が片付けば、旦那の小言もなくなるはずでした。

帰宅した旦那は、帽子掛け、庭、天井と、気になる所を次々に見つけて家の者を叱ります。妻は耐えかねて実家へ。父親に話を聞いてもらい、家の仕事を割り振って整えると、今度は旦那の方が落ち着かなくなります。小言を言う相手と、言われる側の受け答えを聴く噺です。

ライターズラボから移行中です。文楽・小三治の元2記事を保全し、共通するあらすじと演者別の動画・音源をまとめています。移行について

「かんしゃく」を聴く

十代目柳家小三治:参考動画

「十代目 柳家小三治『かんしゃく』 小山觀翁撰集」。投稿者は「観翁撰集 Kanou Collections 小山泰生象翁 編」、2021年9月18日公開。2026年10月26日に短時間の再生を確認しました。約23分55秒の動画で、元記事のニコニコ動画とは別の掲載先です。

説明欄には1977年1月28日収録、場所不詳とあります。これは投稿者の記載で、こちらで独立した録音資料と照合した日付ではありません。下のCDも含め、同じ演者の別録音を混同しないように案内します。

YouTubeで小三治「かんしゃく」を開く / 小三治の元記事を読む

元記事にはニコニコ動画sm7045251が掲載されていました。現在の再生状態は未確認です。

八代目桂文楽:元の動画と収録資料

文楽の元記事は、あらすじとニコニコの前後編を案内しています。現在の再生状態は確認できていないため、自動で読み込まずリンクを残しました。小三治の参考動画を、文楽の口演として掲載してはいません。

文楽の元動画・前編を開く / 後編を開く / 文楽の元記事を読む

文楽のCD資料は、下の公式書誌の案内からご覧いただけます。

あらすじ ~小言の絶えない屋敷

以下は、ライターズラボの文楽・小三治の元記事に共通して残る筋を要約し、場面ごとに説明したものです。掲載動画やCDの台詞を採録した文章ではなく、場面の細部をすべての口演に共通するものとはしません。

帰ってくると、すぐに小言

夏の夕方、実業家の旦那が屋敷へ戻ってきます。ところが、落ち着く前に家の中の不備を見つけます。帽子掛けの向きが悪い。庭に打ち水がしていない。天井には蜘蛛の巣が残っている。気になる物が目に入るたび、妻や使用人に言いつけます。

一つの用事に取りかかると、その途中で別の小言が飛んできます。旦那にとっては、どれも少し気を配れば済むことなのでしょう。しかし、相手から見れば、何をしても次の叱責が待っているような状態です。

妻が実家へ戻る

まだ結婚して間もない妻は、年の離れた夫の小言に耐えかね、暇をもらいたいと言って実家へ帰ります。話を聞いた父親は、旦那も仕事で人を使い、疲れて帰ってくるのだろうと娘に話します。

家の者が大勢いるのだから、妻が一人で用事を抱えるのではなく、それぞれに仕事を任せてはどうか。父親は、掃除や片付けを受け持つ人を決めるよう勧め、娘を嫁ぎ先へ送り出します。これは物語の中での父親の説得として読む場面です。

家の者に仕事を割り振る

戻った妻は、父親の言葉どおりに家の者の役割を決めます。庭の支度、部屋の掃除、道具の置き方など、旦那に指摘されていた所を整えて帰宅を待ちます。

翌日の旦那は、いつも小言を言う所を見回ります。ところが、帽子掛けも、天井も、きちんと片付いています。いくら確かめても、叱る理由が見つかりません。周りが安心してよさそうな時に、旦那一人が居心地の悪そうな様子を見せ始めます。

サゲと聴きどころを開くここから結末に触れます。

怒る所がないと、それが不満になる

家がすっかり整っているのを見た旦那は、小言を言えなくなったことを不満にしてしまいます。掃除や支度の悪さを責めていたはずが、今度は怒るきっかけがないことに腹を立てる。この逆転が、元記事に残るサゲです。

前半の小言を覚えておく

前半では、帽子掛けや天井などを次々に指摘します。後半で同じ所を確かめる時に、その指摘を思い出すと、家が変わったことと、旦那が変われないことが並んで見えてきます。何を見ても小言になる人が、何も悪くない時にどう振る舞うかが楽しみになります。

怒鳴る人だけでなく、返事をする人も聴く

旦那の声の強さだけでなく、用事を頼まれた人が返事をするまでの間や、妻が父親に話す調子にも注目できます。旦那のいる屋敷と実家で、話の速さや空気がどう変わるか。録音を比べる際は、こうした場面を手がかりにすると人物の関係を追いやすくなります。これは共通の筋に基づく聴き方で、文楽・小三治の全録音を比較して結論づけたものではありません。

「かんしゃく」の収録CD

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落語名人会39 柳家小三治15「提灯屋」「かんしゃく」

1996年7月21日発売、CD1枚。品番SRCL-3581、JAN4988009358123、Amazon商品番号B00005G6XT。「提灯屋」と「かんしゃく」を収録しています。

ソニーの公式曲目一覧では、「かんしゃく」は出囃子とまくらから、帰宅、来客の後、夫人と両親、サゲまで場面ごとに区切られています。発売元の小三治作品一覧には1990年の口演と掲載されています。発売年と口演年を分け、参考動画の1977年という投稿者記載とは区別しています。

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商品名・媒体・JANを確認しました。現在の価格・在庫・新品/中古・付属品・送料はリンク先でご確認ください。動画と同じ録音とは確認していません。

文楽の資料:かんしゃく・心眼・船徳

国立国会図書館サーチの連携書誌には、小学館「八代目 桂文楽落語全集 第3集」(2006年9月、CD1枚)が掲載されています。注記では「かんしゃく」は1956年7月18日の「東西寄席風景」放送、音源提供はTBSと記載されています。

こちらは文楽の録音を探すための書誌案内です。音源本編・収録CDの試聴や、元動画と同じ録音かは確認していません。

落語を楽しむ道具

扇子や手ぬぐいは、落語のしぐさに親しみたい方が手元で試すときにも使えます。選ぶ際は大きさや枚数を商品ページでご確認ください。

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出典と確認した範囲

確認日:2026年10月26日。元記事にある作者・初演や、演者本人の性格に関する記述は、この確認では具体的典拠を照合できていないため採用していません。ニコニコ3本、動画全編の音声聴取、録音の同一性、投稿許諾関係は未確認です。動画・音声ファイルの複製はしていません。

文責:落語チャンネル編集部。元記事の筋をもとに演目別の案内と解説を整理しました。

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